自由に。リアルに。別の視点で。
展示全体の情報はこちらからご覧いただけます。
ーまずは自由に未来を考えよう!!
1つ目に紹介する作品は、会場に入って一番最初に目に入る「未来の食器・食材」です。2030~2100年までの未来の食器や食材を16つ展示しました。
未来を食生活を考えるとき、食そのものについて考えることも一つの方法です。ですが、食のまわりのものを考えれば、また違う視点で食生活を考えられるかもしれません。未来の食が変わるなら、未来の食器や食材も変わるはず。並ぶ食器や食材が存在する未来で、私たちはどんな食生活を送るか、楽しんで想像してみてください。
入口付近に展示された本作品は、展示全体の中でも「こんな未来ありえない!」と言われそうなものが中心です。東京科学大学での開催のため、訪れる未来を論理的に議論したい方も多く来場されると考えていました。
そのため、敢えてありえない作品を置き、自由で面白い”未来”につながる”今”を発想してもらいたかったのです。「ありえない未来から普段なら考えもしない未来を想像し、より良い未来へのアクションを考えてほしい。」という思いは展示全体にも通じます。

ーこんな未来の食生活、変じゃない?
2つ目に紹介するのは「未来の食生活Vlog」です。
作品の動画は、2024年2月のワークショップで制作されたものです。
ワークショップの詳細はこちらでご覧いただけます。
なぜVlog動画なのか。Vlogは日常を映し出し身近に感じられる映像として人気です。未来の食生活を具体的に想像するため、本作では「生活」に注目したVlogで、3つのリアルな未来のくらしを表現しています。

未来を話すだけでは良いアイデアでも実現できません。情景の伝わりやすい動画で、まだない未来を「リアルな1人の日常」として見ると、ありそうと思う人や、ここ変じゃない?と思う人がいるかもしれません。そんなふうに思ったこと、ぜひ周りの人と話してみてください。
ー牛と漁網を置き換えて未来を考える⁉︎
3つ目に紹介する作品は、「もののウェルフェアから考える」です。他の作品とは視点を変え、全く別のものと牛を置き換えて考えることを試みた作品です。
まず、動物愛護や食糧危機の問題から、動物を食べない選択肢が広まる一方、畜産には一定の需要があり「アニマルウェルフェア(動物福祉)」の考え方が生まれました。これは動物の利用を認めつつ、食されるまでのストレスを可能な限り減らすことを目指します。
未来のアニマルウェルフェアを考えるには動物への理解が重要ですが、従来の視点だけでは限界があります。例えば、よくアニマルウェルフェアと混同される動物愛護の「かわいそう」という視点に引っ張られては見えない未来もあるでしょう。
そこで、本作品は動物ではなく「もの」を通してアニマルウェルフェアを考えています。
今回の展示のために、黒島の農家さんを訪問して、アニマルウェルフェアで推進される放牧を実践する農家さんのお話を伺いました。お話を聞く際に目に入った「大切に農具の扱う姿勢」と、日本の「ものにも命が宿る」思想をヒントに、新たな視点を探る作品を作ることにしました。

少し難しいので、牛を漁網に置き換えた例で説明してみます。
これまで議論されてきた家畜の牛のウェルフェアに、運搬方法の改善が挙げられます。狭いスペースに何頭も積まれる環境はストレスがかかるためです。
環境の改善のアイデアを漁網(魚を獲る網)をで考えてみます。
牛を運ぶように漁網を運ぶとしたら、
- ゆったりとできる新幹線のグリーン車に広げて置く?
- 飛行機で映画を見せながら?
もう一度牛に戻すと、
- 牧草を生やした新幹線で草を食べさせながら?
(これは少しやりすぎかも…。)
ちょっと変な想像ですが、このように、これまでには考えられなかったアニマルウェルフェアが発想できないかと希望を込めた作品です。
【未来のくらしをのぞく展】

開催日時:2024年11月3日(日)-11月4日(月) 10:00-18:30
開催場所:東京科学大学 大岡山キャンパス
イベント内容:展示、ワークショップ
主催者:みらいリビングラボ
問い合わせ先:みらいリビングラボ公式Instagram